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イーコマースフェア2019中国編
今回は、先日開催されたイーコマースフェアの内容について書いていきます。
来場者は去年同様多かったです。
話す内容が、ごちゃごちゃしそうなので整理して、中国編として書きます。
まず、中国編と題してはじめに書く理由として、
今回一番インパクトがあったという事、と去年と違って明らかに中国事情が異なっているからです。
2つのポイントで分けて、現在の中国事情を説明していきます。
フェーズ1 中国で何が起きているのか?
今の世界景気が停滞気味だなという事は、ニュースや日本銀行のレポートなどでも
出ているので、知っている方も多いと思います。
米国が中国に対して関税の引き上げを行ったり、ファーウェイの取扱をやめたりして、 中国経済の停滞が言われていますよね。
その影響で、半導体などハイテクがダメだと言われ、
日本電産の永守元社長が去年決算の会見時に大変な需要の落ち込みがあったと仰っておりました。
ハイテク製品に限らずインバウンドの化粧品等の消費類にも波及しています。
ただ、これは今年1月施行の中国電子商取引法(新EC法)による部分が大きいです。
具体的には、ソーシャルバイヤーと言われる中国バイヤーなどが日本で爆買いをして、
中国国内に持ち帰り、売りさばくというもの。
その流通網である香港から深圳経由での摘発が今年3月から本格化した。
そういった影響でソーシャルバイヤーは、70%減ったという。
なるほど!!これで今まで、グレーゾーンであった流通ルートがなくなり、
多少なりとも正規のルートで製品が入って来るのかと思っていたが、その読みは甘いのだ!
今までの爆買いの経路はバブルとされており、
今後、正規のルートで入っていったとしても去年までのような、
バブル的な水準に回復する事は困難という見通し。
フェーズ2 中国流通のこれから
ではこれからについてですが、
北京では、化粧品監督管理条例というものが30年ぶりに改正される見通しとのことです。
現在までは、1989年に施行されたものが適用されており、
文字数も3000字から13000字ほどに大きく変更が加えられるようです。
今までの条例では同じような製品でも1つ成分が変わると再申請というもの。
ただ、これが規制の緩和の方に進むかはまだ不明との事です。
なんと言っても、中国の巨大なインターネットモールである、
Tmallでさえも本格化したのは2013,2014年と最近のことです。
それを考えると、中国のネットの展開というのは爆発的と言えるでしょう。
今、中国では「ニューリテール」というオンラインとオフラインを繋いだ店舗が流行っているようです。